ぼんやりお母ちゃんの白血病奮闘記

1歳の娘を残し、急性骨髄性白血病と突然闘う事になったわたし。長い入院生活等で思ったことを綴ります。

始まりは高熱と背中の激痛。

気管支炎を患った娘の看病をしていた7月10日の明け方。


突然、生まれて初めてと言うくらいとてつもない悪寒と身体の震えが私を襲いました。

ガタガタ震えが大き過ぎて自分でも制御できず、とにかく寒くて寒くて。


直感でこれはマズイ!と思い、とても暑い時期だったのに、長袖を着込んで必死の思いで毛布を引っ張り出し、震えながら包まりました。

隣ですやすや眠る主人に「なんだかおかしい」と訴えるも「ん〜?寒いのかい。すや〜。。。」とすぐ夢の世界へ。

キーッ!と思いながら、何とか寝てやり過ごそうとこれまた必死な思いで目をつぶりました。

恐怖で泣きました。


朝になって熱を測ると大人になってから初めて見る40℃!

これは子供の風邪でもうつったのかしらと、この時はまだその程度にしか思っていませんでした。

子供の風邪は強いっていうしな、と。



子供は近くに住んでいる母に任せ、横になることにしました。

しかし、一向に回復しないどころか、背中がとにかく激痛で動けない。

気温も体温もかなり高いため、激しく汗かいて脱水気味。

もはやポカリですら受け付けない。飲めない。

意識も朦朧としてきて。



今考えると、風邪だと思い込んでいたのが怖いところで。

早く病院に行っていればもう少し変わっていたかもしれませんが、とにかく子供からうつった風邪&熱中症だと思い込んでいたのです。

ちょっと水分摂って寝て我慢すりゃ良くなる、と。



しかし夕方になっても回復せず、もう病院に行った方がいいなとうっすら恐怖のようなものを感じ始めました。

人間、まずいなという時はやっぱり直感は働くものです。


背中の激痛がひどくて全く動けない私はタクシーに乗るのも困難だったので、申し訳ないと思いつつもこれまた生まれて初めて救急車に乗ることにしたのです。

若者がタクシー代わりに使って!と怒られるのではとヒヤヒヤしましたが、いかんせん全く動けなかったので。



そして、救急車に乗せられるわけです。

まだ1歳11ヶ月の娘に、母親が搬送される姿を見せては酷だと思い、ちょうど仕事から帰ってきた父に実家に連れて行ってもらいました。

何もわからない赤ちゃんぽさの残る娘は、じいじに手を引かれトテトテと歩いて行きました。

私も身体が辛くて、バイバイも言わず。



まさか、このまま1ヶ月と少し、娘と全く会えなくなるとは思いもしませんでした。

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